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2022年7月23日 (土)

TIME社 プロダクトの歴史

保護活動という言葉があります。

これからどんどん出てくる新機能満載の物品も素晴らしいのですが、この現代にはもう二度と現れないのだろうという逸品も同様に尊いものです。


そして「古いものが好きなわけではなく、好きなものが古かった」という不運は往々にしてあります。古くて良いもの、現代に二度と出てこないであろうもの、これは今後消滅するのが自然の摂理でして、であれば同じく刻一刻その終焉に近づく自身の人生においても、この歴史の一部を身の内に染み込ませたいというエゴもあって然るべきでしょう。もしくはよく知らん奴が買うくらいなら自分が、という感情も。

 

これらのエゴを、まるで利他的であるかのように見せる言葉が保護活動です。

 

 

本日の保護活動はこちら。2007年 TIME VX EDGE Translinkになります。
Img_7655

年式は推測ですが、BBラグがカーボンで、尚且つ、FフォークがMULTI Φ (マルチダイアメーター)なのでそのように判断しました。2006年はアルミラグにAVANT STIFF(アバンスティフ)、2008年になると赤基調のカラーリングになる、という記述もあります。

 

この時代の最上級は言わずと知れたVXRSですが、MODULEやWORLDSTAR等が無いULTEAMの名を冠する時代です。VXRはもちろん、2005年あたりのクラシック(PARIS-ROUBAIX)で投入され商品化されたVXSもこの時にはあります。

本音を言えばこのVXSが欲しかった(もちろんVXRSもだけど)のですが、以前VXRSに乗った時に少し、あの感動したRXRとは違うな、という気配もあって。望みを託してのVXです。・・・が、もちろんそんな贅沢な悩みをしたのは一瞬で、友人からの出物があったためちょっとお財布と相談してヨロシク、となった訳です。

このVXというモデルは、あの衝撃的な登場(だっと勝手に思ってる)2000-02年のBONJOUR REPLICA(ボンジュールレプリカ)/VX SPECIAL PROに続き、2003年に廉価モデルとして日本に入ってきたVX ELITEの血筋を引きます。VX PROから分化したVXRS/R/Sと違って、ただの廉価モデルやんけ、という声も聞こえなくもないですが、当時の雑誌を読むと忖度込みとは思いますが「TIMEの中では安いけど他に比べりゃ十分高い、よく走るし本当に廉価かよ」みたいなニュアンスを感じますので、それを鵜呑みにする事にします。

とは言え実際、この時代はBBラグカーボンのTRANSLINKですし、VXRS/R/Sと違うのは材料表記がHMカーボンではなくHRカーボンという事くらいです(Fフォークはこの中でVXRSだけ違う)。廉価モデルもこの時には分化していて、下にEDGE RACERやEDGE FIRSTも存在します。そういう意味では、結構”オイシイ”位置にいるモデルだとは思います。むしろ乗りやすかったりして(2022年7月23日現在まだ組んでません)。

 

 

 

さて、これを保護した理由ですが、一応それらしいお話(言い訳)があります。

 

そもそも生産数が少なく貴重である以上に、当時および現代ではTIME社のみ、近代でもBMCと2社のみであったRTMロストワックス製法の希少品であって、ベクトランの利用などを考慮すると唯一無二の逸品となる事がその最大の事由です。単純に、このような物品はおそらく今後世の中に出てきません。

現代のTIMEは? あれはあれで良いです。ただ別物です。例えばACTIVフォークなど、確かにTIMEらしい哲学で素晴らしいな、とは思うのですが、ギミックになりすぎました。それを除いても、当然ながら近代化のために三次元形状を”マトモ”にしてしまってます。断面係数を近代化してしまっているのです。当たり前ですが。

 

それが”感動した”のに買おうとしないRXRの説明にもなります。

大体、この輝かしい時代を生きたブランドは、この2004~2009年付近に近代化をしていきます。COLNAGOは2000年にコストダウンのためB-stayを導入、HPstayなど悪足掻きしながら2004年C50で1インチを捨てて前後剛性バランスをどうにか取ったものの、2007年にリーフstayのエクストリーム系譜へと移行していきます。人によってはC40前期最終(1999-2000年)までと評したり、いやいやEXPまでじゃないの、いや俺はEXCまでだ、みたいな違いはあると思いますが、おおよそこの時期です。LOOKも「~まで」とよく言われる595が2007年です。例を挙げればキリがありません。この時代はアルミもチタンもめちゃくちゃ元気で、そのほとんどが美しい仕上がりになっています。

とにかく、この最終キワキワ、一番輝いた最後のモデルというのが美しく感じるものです。クルマと一緒ですね。排ガス規制や衝突安全、巨大化していくライバルたちのボディ、装飾技術が上がったが故に取れる手段が多数出てきてしまいそれを取り入れなければと躍起になるデザイナー。

現代車は現代車でまた違った良さや美しさがありますが、別物です。1台選べ、とはならない訳です、違う次元の物体なんだから。どっちも必要なんです。当たり前です。

 

 

話をTIMEに戻して・・・

この丸パイプ基調のスッキリしたシルエットは、類似したものが現代でもないわけではない(Wiawisなど)ですが、やはり類似しているだけであってその違いは歴然とあるものです。当時のCOLNAGO C系、LOOK **1/5系、TIME VX系、これらを指してならば、類似していると言えるのかなと老害としては思うわけです。これを現代に復活させるのがほんのりとしした私の夢でしたが、やはり商売となるとそうもいきません。とは言え、ある程度は自分の美学を投入したつもりです。良い仕事をしたものだと思います。詳細は伏せますが、分かる人は微笑んでください。

 

 

もう一点、RTMロストワックス製法について触れたいと思います。

自転車趣味をやっているとまるで一般的であるかのような製法ですが、実はこれ特殊みたいです。

RTM製法そのものは、大きな熱設備が不要で、また必要な熱が小さいためにタクトタイムが短く済み、材料保管の点でも要求が低いのが利点の汎用製法で、これだけなら割と一般的なようです。RTM製法の難点はCFとResinの界面性状、タック(Tackのほう。baggingの際にGHクラフトさんではダーツという用語を使うという噂を聞きましたが、この時のダーツは服飾系の単語から来ており、同列でタックという単語も出てきますがこれはTuckと書くらしいです)を利用したプリフォームが出来ない事、およびVfですが、BMWなどではwoven textileを予積層したプリフォームを用いる、VaRTMをベースとしたプレス加圧併用のHP-RTM(High pressure-. Krauss Maffeiが初?)の採用により量産性と機械特性を高めているようです。このようにRTMをベースとした製法は広く知られていますし、インフュージョンだって広義にはRTMじゃねーの?という気すらしますよね。そうするとむしろこの製法は世の殆どを占めている気がしてきます。

ですが、板物です。結局世の中のCFRPは板が圧倒的に多いのです。LamborghiniがただのSMCをForged Carbonなどと謳っていますが、あれも板です。飛行機の胴体は丸いぞ!いやまぁそうですがあそこまでデカいと微視的には板じゃないですか。


では中空パイプはというと、ゴルフや釣り竿に代表されるSW(Sheet Winding)が基本になります。テニス、バドミントン、自転車用フレーム、人工衛星のアーム、高級自動車のハンドル、などの内圧成形(CPM:Compression Press Molding)は、実は少々特殊との事。CPMはふつう、タックを用いたプリフォーミングのためにPPG利用となります。世のCPMのほとんどがPPGです。これをまさかのRTMで、というところがTIME社の素晴らしい所で、さらにはこの常温硬化特性を利用したロストワックス併用という発想が素晴らしい。(世の中には当然PPGのロストワックスもあります、bagging併用のものもあればそうでないものも。ググれば色々出てきます。Feltブランドが昔よく宣伝してましたね。もしくはPorscheのCUP系のインテークなどは水溶解の流出中子です。Formula 1 などのEg補器類ではまたそれとは違ったものを使っているとか。)(実は自転車業界は面白く、例えばChriskingの新しいWheelに使われるRimはCFRTPだと言い張ってます。本当ならこれもほぼ世界初となると思います。環状のCFRTP・・・実験室レベルならいくらでもありますが製品になっているのを他に知りません。)

 

ただし、TIME社が使うプリフォームはシームレスな環状形を目指したためか、braided tubeですので基材のcrimpを必須とし(BMWの例ではUDCFを目止めするfilling textileの手が使えます)、また同様に配向制限も大きく入ります。これがTIME製品の比剛性が比較的低い理由のようですが、ここにベクトラン Vectran を持ってくる事で方向性をそちらに寄せていってます。このあたりのやり方が感動的に上手いわけです。また比較的低い比剛性は押しなべてという視点で、です。当時の横並びで見るとRTMと思えないほどstiffness/weight ratioが優れていたような記述をよく見かけますので、やはり成形は上手かったんでしょうね、というかPPG側が下手だった。普通に考えるとPPGには勝てないでしょうから。相手が弱かったと言っても、GIANTなどはこの時から随分上手に作っていましたし、TREKもOCLVとかいうただのCPMを上手にやってたように思いますので、TIMEさんスゴイデスネーというお気持ちです。VX SPECIAL PROのカットモデルをじっくり見た事がありますが、とても2000年初頭のフレームとは思えない美しい断面でしたし、実体験からもこれは実感しています。


以上が、私がTIMEというブランドを特別視している理由です。だから保護しなければならないのです。(とは言え、クルマ趣味も並行して行う私のメンタルアカウンティングにおいて出せる金額はかなり低めに設定されてしまうのですが)

 

 

さて、そのTIMEですが、その輝かしい時代の歴史はインターネッツの海に漂わせる必要があると強く思っています。&自分のメモ帳として。

既に世の中の素晴らしい人々によって、また喜ばしいことに日本語で、このあたりの情報はある程度纏めて頂いています。これを再編し、令和のインターネッツの海に放流する事にします。自分用メモ帳の意義としても大きく、毎度ブックマークから複数のサイトに行くのが面倒(なんて失礼な表現)なので。。

参考にさせて頂いたサイトや書籍はブログ末尾に記載いたします。私的利用(このブログは開設当時からアフィリエイトを一度たりとも実装しておりません)および正当な範囲内で一般周知のために情報転記させて頂いてます。また、本記事、というかこのブログ全体、における情報はいずれも業務上知り得た知識でないものだけになるよう注意深く抽出しています。ググれば出てくる情報、もしくは私の根拠無き妄想しか記載しておりません。

 

TIMEを記述する上で外せないのが、TVT(TCT)、VITUS、LOOKです。付随してPINARELLOやCOLNAGOも必要になりますが、こちらは今回言及しません。例えばマグドグの初期ってTIME製のフォークだったよね、とかは今回省きます。(ただCOLNAGOは私が元気なうちにその歴史を編纂しておきたい気持ちはあります。それはまた別途・・・)
さらに、カーボンフレームの隆盛という点ではその起源の明記が必要でしょう。まずはそこから開始したいと思います。

 

始まりは1972年、MOSSBERGから(らしい)です。

世界で初めてCF繊維およびその強化プラスチックが世に出たのは1950年代。10年以上の月日を経てアメリカの銃器メーカーであったMOSSBERGからクロモリラグのカーボンパイプバイクが登場。75年には日本にも東京サイクルショーで石渡がCFRP製ピストを展示したようです。この石渡ピストがなんと千葉さん製だったとかで。しかもAmanda工房で作られたとか(千葉さんは元石渡の社員との事、いつ独立したんだろう、とにかく凄いですね)。

この時の石渡ピストは”リボンラップ製法”との事ですが、これはつまり私が学生時代にやってたCFテープの外圧成形と思われます、たぶん。基材がPPGか生糸かという違いはありますが。千葉さんは近年でもシリコン熱膨張による外圧成形をやっておられると聞いています。ここにルーツがあるんですね。現代でもマトモにこれをやっているのはPERLEEとかAPPLEMANとかですかね。外観カッコよくて良いですよね。

 

この当時のフレームは「CFの弾性率が24tと低かったので、CFフレームは軽く作れるが、フレームの剛性が出ず、CFフレームは一時的な流行物で終わってしまった」との事ですが、弾性率で話すのが千葉さんっぽいですね。彼はよく分かっているはずですが、弾性率はそれほど重要ではありません。だって24tはVf60の等方積層でも剛性率70Gpaくらいの物性は出ちゃいますから。比較相手の鉄は200GPaですが、比剛性で見たら同一です。いや、好きですけどね、80tカーボンとか90tカーボンとかそういう響きは。ただその許容歪みを以てフレーム設計の幅取れますか?って所で。

当時の糸は東レ名で言うとT300相当のようですが、強度の問題が先に立ちます。この後の東レの開発史を見ても分かる通り、CFはとにかく強度優先です。当時は細身のフレームが多いですが、これはクロモリの設計思想で作ったからという以上に、強度が足りず、という側面があったのではないでしょうか。例えばこれは落車した現代車のフレームを切れば分かる事ですが、最低肉厚は1㎜以下です。フラッグシップになると0.5㎜近い薄さのものも発見できるでしょう。ここに立つ応力にT300は耐えません。単位剛性(ヤング率)は?70年代とそれほど変わりません。それこそ業界が輝きまくった2000年代は高弾性CFが流行りましたが、今は聞きませんよね。そういう事です。

 

つまり、ここから20年くらいは比強度でそんなに美味しくない時代だったという事です。のちに40tクラスの弾性率を持つ糸が開発され、強度問題で断面係数を稼げずふにゃふにゃだったCFが、どうにか土俵に乗ってくるようですが、やはり現代のようにはいきません。結局断面係数を稼ぐことができないからです。

この辺は世にある記事の多くが間違っていますが、糸の性状で説明しようとするのです。あなたが乗っているそのバイクはコンポジットで作られていますし、積層構成を持っています。これも「CFRP 古典理論」とかでググれば出てくるはずですが、結構分の悪い勝負をする事になります。対して、クロモリはクロモリで高強度化が進み、最低肉厚0.48㎜などのパイプもごろごろ出てきている時代です(ただし成形技術が上がらず最後まで大径化されなかった、パイプとしてはCOLUMBUS MAXやULTRAFOCO、全体最適としてはBRIDGESTONEのNEOCOT程度が限界)。アルミも高耐力化。アルテック2やU107やスターシップなど、その多くは同一弾性率ですが高耐力になっていたようです。そこにハイドロフォームなどの成形技術が合わさり、正直カーボンが勝てる土壌ではなかったわけです。チタンなども当時はレース用という位置づけでしたね、つまりその程度の時代という事。

 

話戻ってCFRPですが、80年代に入るまではアメリカ(と日本)でふつふつと下地を作っていましたが、80年になってようやく欧州でも陽の目を見る事になるようです。これが皆さんが良く知るTVTです。クラシックレースで勝利しているんですね!

 

TVTはよく聞きますが、TCTという織物メーカー?の一部門だそうで。この時点でRTMなんですよね。おそらく当時はインフュージョンしかほぼ無いような時代でしょうし、自然とRTMに流れ着くのでしょう。この時はラグで当然、つまりパイプ単体の製造で良いから芯材に制限はほとんどありません。所謂”ホンマモン”のRTMをやってたと思います。これがTVT Carbon 7というモデル。

この当時は素材に関係なくOEMが流行りまくってましたから、グラフィックだけ他ブランドで中身はTVTというものが多くあったようです。現代のように供給メーカーに厳しい縛りがあった訳では無さそう(違約金を払ってまで〇〇を使った、という文章をよく見る)ですし、TVTネームのフレームに乗る選手も多く居たとか。

そして86年、LOOKブランドのTVTのOEM品KG85/TVT Carbon92がツールを獲ってからCFRPが広がっていくイメージのようです。LOOKは1951年創業のスキービンディングメーカーで、84年に自転車用のペダルをリリースしています。イノーが85年に使って、そのまま86年に初フレームとしてKG85/86をレモンとイノーが使ってワンツーフィニッシュ(総合)です。大躍進ですね。

 

よくTVTからLOOKとTIMEに分化したと言われますが、少なくともLOOKについてはちょっと違う訳ですね。89年くらいまではTVTがTVTとして生き残っていて、LOOKへのOEM生産を行っていたような雰囲気みたいです、たぶん。

 

一方、TIMEは86年創業です。カーボンフレームが花開いたその時に立ち上げられている訳です。こちらもビンディングメーカーとして立ち上がっています。そして何があったか93年にはTVTを吸収しています。86年~93年までの間、TIME製のフレームは無かったのか?ここの記述は見つかりませんでした。90年登場のLOOK KG96はTVT製ではないかもしれない雰囲気です。表面は綺麗な綾織りが並び、うねりが少なく見えます。リアエンド刻印が確かにLOOKに変わっています。

 

いずれにせよ、93年にはTIME HELIXが発表されています(アルミカーボンバックのHELIX ALIUMというモデルもあるみたい??)。92年のLOOK KG176はトップチューブの一部にカーボンが透ける窓を持つ塗装ですが、ここからやはり綺麗な綾織りが見えます。続く95年のKG171は平織カーボン!です。この辺でやはり分かれていった訳ですね。実際には人の流動などはTIME/LOOKの両社にあってもおかしくなく、分化したというのは間違いではないのでしょうけど、どうもその血筋はTIMEの方が濃いような気がします。そしてHELIXはモノステーです。TVT/LOOK KG86の頃からクラウンまでカーボンのFフォークは作っていましたが、ここでフレームにも投入、この形状は流石にロストワックス製法だったのかな?と推測します。(LOOKは2004年のKG386からモノステーを作り始めます)

 

TIMEは98年にはVITUSも吸収します。TIME CASINO REPLICAが発表された年です(99年という記述もある)。とするとなんだかVITUSの技術が入ってそうな気もしますね。パイプはアルテック2プラスだったようです。黄色が綺麗なフレームでした。

そしてついに、その翌年2000年、なんだか急に、かっこよく言うと彗星の如く、TIME BONJOUR REPLICA/VX SPECIAL PROが登場してくるわけです。(この時LOOKはKG281、COLNAGOは84年登場のC40をM/CしB-stayへ、名作Star carbon forkはリリース済、TREKはモノコックだったぞという声も聞こえますがなんか美学がイケてないので見なかった事にする)

ここから2009年に至るまでこのVXの輝かしい系譜が創られていきます(2010年からはNX系にバトンタッチ)。

 

 

以下、まとめます。

■2000年

BONJOUR REPLICA登場。

 

■2001年

BONJOUR REPLICA継続。

 

■2002年

BONJOUR REPLICA を CARBON SPECIAL PRO/ VX PROという名前に変更。

 

■2003年

VX PROへ統一。廉価グレードとしてVX ELITEが登場。見た目はほぼ一緒だが328k円と248k円の違い。

 

■2004年

VXRS MODULEが登場。523k円。下位モデルにVXR MODULE。470k円。フォークが違ったらしい?VX PROとELITEは継続。(302k円/292k円)

 

■2005年

RXR CHRONOが登場。901k円。レース使用は2004年。VXRSとVXRはそれぞれFフォークが更新。値段変わらず。PARIS-ROUBAIXを走った高振動吸収モデルVXSが登場。VXS MODULEという名前で407k円。VX ELITEがVX EDGE MODULEという名前に変更。カラーリングも黒基調へ。302k円。フォークはVXSとVX EDGEで共通。

 

■2006年

RXR CHRONOがRXRという名前に。値段変わらず。MODULEの文字が消える。VXRSはULTEAMとTRANSLINKの2種に分化(565k円/523k円)。ULTEAMとTRANSLINKの違いはFフォーク。VXRはTRANSLINK無しで無印のみ。481k円。VXSとVX EDGEがそれぞれTRANSLINKと無印に分化(460k円/407k円/355k円/302k円)。RS/S/VXにおけるTRANSLINKと無印の違いはISPか否か。最廉価モデルにEDGE FIRSTが登場(229k円)。

 

■2007年

RXR継続。VXRSの2種類はVXRS ULTEAMに集約。フレームフォークともに更新。607k円。VXRはVXR PROTEAMへ名前変更。こちらもフレームフォークともに更新。白貴重の青差し色カラーとなる。523k円。VXSの2種類もVXS TRANSLINKに集約。これもフレームフォーク更新。491k円。VX EDGEの2種類はVX EDGE TRANSLINKとEDGE RACERへ。前者はフレームフォーク更新。後者は赤貴重のカラーリングへ。386k円/344k円。EDGE FIRSTは継続。

 

■2008年

RXRが一旦消える。VXRSは2種類に分化。VXRS ULTEAM WORLD STARとULTEAMになる。前者はフレームフォーク・カラーリング全て更新。後者もフレームフォーク更新。680k円/565k円。VXR PROTEAMはカラーリング継続だがフレームフォーク更新。586k円。VXSも同様、541k円。VX EDGE TRANSLINKもフレームフォーク・カラーリング更新。470k円。EDGE RACERはカラーリング継続だがフレームフォーク更新。386k円。下位モデルとしてEDGE PULSEが登場。334k円。EDGE FIRSTが廃止。SPEEDERとなる。257k円。シクロクロス用のCROSS PROTEAMも購入可能に。446k円。

 

■2009年

RXR ULTEAM登場。699k円。黒塗装のVIPが748k円。VXRS ULTEAM WSは継続。685k円。VXR PROTEAMも継続。599k円。VRS VIBRASERが登場。548k円。VX EDGE TRANSLINKがEDGE RS TRANSLINKに。479k円。EDGE RACERとSPEEDER廃止。EDGE PLUS継続。278k円。

 

ちょっと一旦ここで切ります。続きは複数回に分けて記事更新していきます。

とりあえずレファレンスだけ一応置いときます。

***


Reference
インターネット媒体の場合:HP名称(敬称略),参照ページタイトル,URL
書物媒体の場合:書籍名称

 

続:低速PC鈍行記, 【自分用】LOOKのロードバイクについてのメモ【雑書】, https://row-thermit.blogspot.com/2019/09/look.html

FUNRIDE, そのブランドに歴史あり! サイクルペディア ~ LOOK・前編 ~, 
https://funride.jp/serialization/cyclepedia03/

CAMBIO工房, カーボンバイクの歴史 その1(追加修正版), https://ameblo.jp/cambiokoubou/entry-12589550095.html

CAMBIO工房, カーボンバイクの歴史 その2(1980~1985年), https://ameblo.jp/cambiokoubou/entry-12589928774.html

CAMBIO工房, かーボンバイクの歴史 その3(1986~1990年), https://ameblo.jp/cambiokoubou/entry-12590070329.html

81496.com, TIME(タイム), https://www.81496.com/jouhou/2005/time/time.html

81496.com, 2006 TIME(タイム), https://www.81496.com/jouhou/road/time2006/time.html

81496.com, 2007 TIME ROADBIKE
(タイム ロードレーサー), https://www.81496.com/jouhou/road/time2007/time.html

81496.com, 2008 TIME ROADBIKE
(タイム ロードレーサー), https://www.81496.com/jouhou/road/time2008/time.html

81496.com, 2009 TIME ROADBIKE
(タイム ロードレーサー), https://www.81496.com/jouhou/road/time2009/time.html

ANCIENS VELOS LYONNAIS, TVT (Technique du Verre Tissé) , https://anciensveloslyonnais.weebly.com/tvt-cadres---discjet-roues.html

10:00.0P-CYCLE-TEAM, Time, https://ameblo.jp/h134look595/entry-11238186062.html

Cycle Sports 様, ノーカット版!ロードバイクの名車とは<後編>, https://old.cyclesports.jp/articles/detail/28995

Fitteの倉本です。, TIMEの真実!その1(一部加筆&訂正), 
https://blog.goo.ne.jp/ynffc255/e/9e06d765687fc59fe1c0b7d0d55c6d8f

le.cyc Avant, 未来のTimeをつくる男 Vol.1 新開発部長ザビエル・ルサブシャール Takehiro Kikuchi, https://avantcycles.jp/2018/05/18/%E6%9C%AA%E6%9D%A5%E3%81%AEtime%E3%82%92%E3%81%A4%E3%81%8F%E3%82%8B%E7%94%B7-vol-1-%E6%96%B0%E9%96%8B%E7%99%BA%E9%83%A8%E9%95%B7%E3%82%B6%E3%83%93%E3%82%A8%E3%83%AB%E3%83%BB%E3%83%AB%E3%82%B5%E3%83%96/

RENNAD News, Carbon Classics, https://www.rennrad-news.de/forum/threads/carbon-classics.100881/page-39

ロードバイク&パーツカタログ 2002

ロードバイク&パーツカタログ 2003

ロードバイク&パーツカタログ 2004

ロードバイク&パーツカタログ 2005

ロードバイク&パーツカタログ 2006

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